「かもめのジョナサン」を読みました

この作品は私には合わなかったです。人間はついに動物にまで啓蒙思想を押しつけるんですね。

主人公がかもめじゃなくて人間だったらまだ納得できたんですけどね。動物が主人公っていうのが無理でした。食べることだって重要でしょう。なぜ食べることより飛ぶことの方が尊いと決めつけるのだろう。まあそれも自分の中で考えるだけなら良いんですけどね。だいたいそういう人ってその考えを人に押しつけるじゃないですか。いやー、私は嫌いですね。

ちなみにこの群れのかもめたちが苦しんでいたならジョナサンを阿弥陀如来と考えて納得もできたんですけどね。そもそも不幸に感じていない人たちを憐れんで救ってやろうなんておこがましすぎませんかね。まあでも悟りを開くと不幸に気づいてない人たちの不幸が分かるのかもしれませんね。少なくとも今の私の段階では理解できませんでした。

ちょっと話がとっ散らかりました。まとめると私は自然のサイクルに応じて生きていく動物の姿を美しいと感じてしまう性質なんでこの作品は苦手でした。