「自負と偏見」を読みました

11/11/2024

久しぶりに恋愛小説を読んだのですが、これがまあ面白かったです。名作と言われる理由が分かりました。


個人的にはタイトルは「高慢と偏見」の方が馴染み深いです。多分映画の影響なのかな。「自負と偏見」って初めて聞きました。あと最近だと「プライドと偏見」という名前の映画もあるみたいです。タイトルの邦訳は統一してくれた方がありがたいんですけどね。まあなんらかの大人の事情みたいなもんがあるんでしょうね。

この作品のなにがすごいってとにかく読みやすいんです。文章を読むだけでその場面場面の風景が頭の中に浮かぶんです。とても200年前に書かれた小説とは思えません。これって翻訳のおかげってわけじゃないと思うんですよね。多分原文でも読みやすいんじゃないかな。他の古い小説で読みやすいって思ったのは夏目漱石ですね。彼の小説も昔の作品とは思えないくらい読みやすいです。文章でここまで表現できるというのは本当にすごいことだと思います。

ちなみに内容でいうとエリザベスの姉のジェーンが良いですね。ああいう善良な人は幸せになってほしいです。まあ相手のビングリーも善良そうなのでお似合いですね。それに比べてリディアとウィカムは好きになれないです。ああいう連中を家族に迎えないといけないなんてそれだけでゾッとします。今の感覚から言えばもう放っとけば良いじゃんって思っちゃいますけど、昔はそうもいかなかったんですかね。お金を払ってまで結婚してもらうっていうのはちょっと理解できませんでした。

こういう古典ってやっぱり今に残るだけあって面白いですね。これからも色々読んでみようと思います。