「人間ぎらい」を読みました
9/22/2024
この作品は喜劇なのですが、その面白さがさっぱり分かりませんでした。
誠実さをモットーに生きている主人公・アルセストがその対極にいるセリメーヌを愛するというのが面白いんですかね?それとも誠実に生きることができない社会が滑稽だということなんですかね。私には難しすぎました。
なんか喜劇って悲劇と比べて時代を超えるのが難しくないですか?それはなんでかなって考えたことがあるんですが、笑いって時代の空気感に依存している部分が多いからなんじゃないかと思うんですよ。例えば一昔前は人の容姿を笑っていたじゃないですか。でも今の時代だと笑えないし怒る人の方が多いですよね。これも時代の空気が昔と変わったからですよね。その点悲劇はあんまり時代に左右されない気がします。いつだって失恋や死は悲しいですし、受験失敗や左遷だって時代が違っても共感はできそうな気がします。そう考えると古典は悲劇を読むべきなのか。
なんかよく分からない着地点になってしまいました。まとめると「人間ぎらい」は私にとっては微妙な作品でした。